本の紹介 うつは食べ物が原因だった!
パレオダイエット担当のヒデです。(paleo diet by Hide)
「うつ」の原因はストレスにあると考える人がほとんどだと思いますが、著者は、「ストレス」だけでなく「栄養」が深くかかわっていると考えました。
なぜ、心のトラブルに栄養素が有効的なのかと言うと、脳の神経伝達物質の原料が栄養だからです。
心と脳を作るのは、いつも食べている食べ物です。
同じ様にストレスを感じる人でも、それに「うつ」の症状を感じる人とそうでない人がいるのには、食事が大きくかかわっていると思います。
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題名:うつは食べ物が原因だった!
著者:溝口徹
出版社:青春出版社
P34
人間は本来何を食べていたのか
私たちは何を食べるべきか
地球に人類が出現したのは約400万年前。その頃の食生活は、現在とはまるで違っていました。狩猟で糧を得ていた人類は、山ではイノシシやシカを捕らえ、海では魚や海獣を捕獲し、それらの肉を食事の中心にして、あとは木の実や海藻をとっていたのです。
ところが、コミュニティーができ、定住するようになると、生活様式も食生活も一変します。農耕がはじまり、ヒエやアワといった穀物を栽培して食べるようになったのです。それが約1万年前といわれています。
もちろん、精製技術などありませんから、収穫したそのままを食べていたわけです。
現在のように米も麦も精製したものを食べるようになったのは、わずかここ数十年のことでしかありません。
つまり、圧倒的に長い期間、肉中心の食生活が続き、その後もほとんどの期間、精製していない穀類を食べていた、というのが人類の“食糧史”といえます。
とすれば、私達の体もそれに合わせてデザインされている、と考えるのが自然です。つまり、肉や魚などの動物性たんぱく質と、精製していない米や小麦などの糖質(炭水化物)から、必要な栄養がとれるように設計されている。それが私たちの本来の体なのです。