本の紹介 カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン 神の食べ物の不思議
パレオダイエット担当のヒデです。(paleo diet by Hide)
カカオ(チョコレート)の木の学名は「神の食べ物」です。
熱帯雨林に生息するカカオの生の豆は、強烈に渋くて苦くて、とても食べられないそうです。
一方、カカオの豆を包んでいるカカオポッドと呼ばれる部分は甘いので、人間も動物も、その部分のみを好んで食べてカカオの豆は捨てていました。
ある日偶然に、誰かが発酵したカカオ豆を焙煎した時に、渋みが和らいで芳ばしい香りに生まれ変わる事を発見したそうです。
そして、その飲み物が滋養に満ちていることを知ったのです。
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題名:カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン 神の食べ物の不思議
著者:佐藤清隆・古谷野哲夫
出版社:幸書房
表紙
チョコレートの故郷である古代メソアメリカでは、カカオ飲料は「食べ物」というよりも「薬」と思われていた。それはチョコレートがヨーロッパに入ってからも同じで、しばらくの間はチョコレート(カカオ飲料)問題となっていた。たとえば十七世紀後半には、フランスで「チョコレートは媚薬か安全な食べ物か」で大論争があり、一七二二年には、スイスのチューリッヒ議会がチョコレートを禁止した。
しかし現代においては、ポリフェノールやテオブロミンに代表されるカカオ豆の成分の健康のために、チョコレートには追い風が吹いている。冬の銀座のカフェのホットココアのキャッチコピーには、「カカオポリフェノールでインフルエンザを撃退!」とあった。
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チョコレートを作るまでの、カカオの栽培から製造までの工程は非常に複雑で時間がかかります。
産地でカカオ豆を発酵させたものを、主にヨーローパの工場に持ち込み、近代的な技術でカカオの粉末やカカオの油に分離するなどの過程を経て、チョコレートができるそうです。
パレオダイエットでも、ポリフェノールが豊富なダークチョコレートをおすすめしています。なるべく、糖分が少なく、乳化剤や香料などを使用していな商品を選びたいですね。