本の紹介  “それでも遺伝子組み換え食品を食べますか?”

ハーブアドバイザーのマーシーです。(herbal advisor Mashi)

“遺伝子組み換え食品が使われていません。”という表示は見かけますが、“遺伝子組み換え食品が使われています。”という表示は見かけません。
多くの加工食品に使用されているので、注意して食品を買いたいですね。

それでも遺伝子組み換え食品を食べますか?
著:アンドリュー・キンブレル
訳:白井和弘 監修:福岡伸一 出版社:筑摩書房

第1章
遺伝子組み換え食品には、健康にとってどんな危険性が潜んでいるのか?

第2章 私たちの知っている自然が死を迎える

第3章 死滅へと向かう種子は、すでにまかれた

第4章 スーパーマーケットでの遺伝子組み換え食品の簡単な見分け方

第5章 食べ物未来を選択しよう

P82
除草剤天国
現在、アメリカをはじめ世界で栽培されている遺伝子組み換え作物の中で、作付け面積の5分の4を占めているのが除草剤耐性の作物です。外来遺伝子を導入されたことで、これらの遺伝子組み換え作物は、今まで以上の量の除草剤を散布しても枯れないようになりました。モンサント社などの化学会社は、農家が除草剤の使用量を増やし、除草剤の販売量が増えるようにと、除草剤に耐久を持つ作物を開発したのです。

しかし、この除草剤耐性作物が大きな問題を引き起こしており、農薬製造企業はその対応に苦慮しています。モンサント社のランドアップのような最も売れている除草剤を長年にわたり使用すると、雑草が除草剤に耐性を持つようになり、枯れなくなるのです。

そこで雑草を駆除するために、農家はますます多くの除草剤を作物に散布しなければなりません。ところが除草剤は作物も枯らしてしまうので、多くの農家にとってどうのようにして雑草を駆除するのかがますますやっかいな問題になっています。

遺伝子組み換え作物は除草剤の投入量をさらに増やしても枯れないことを意図して開発されました。つまりモンサント社は、除草剤を大量に使用する時代遅れな農業を進めようとしたわけです。

P83
しかしモンサント社の利益は、自然にとっての悲劇であり、私たちも被害を被っています。除草剤耐性作物が効果的であり続けるためには、除草剤を急激に増加させる必要があるからです。バイオテクノロジー業界が発表した資料によれば、実際に遺伝子組み換え作物のために除草剤の使用量は増加しており、政府の資料もそれを裏付けています。

ある研究者が全米の数値から推計したところでは、除草剤の使用量は1996年と比べて6万2500トンも増えたとのことです。かつてないほどの農薬が私たちの畑、水、空気、食品を汚染しており、農地における作物の多様性を破壊しているのです。3年間に及ぶ最近の研究は、除草剤耐性作物に対して除草剤が散布され続けたために、蜂、蝶、鳥の数が30%も減少した可能性があると指摘しています。



テーマ : 食と健康
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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