旧石器時代の食事(パレオダイエット)について 連載13回(1/13)
Dr. Benjamin Drewe : Herbalist (Dr. ベンジャミン・ドルゥー : ハーバリスト)
旧石器時代の食事(パレオダイエット)について 連載13回(1/13)
<私たちは食べるべきではないものは何かを知る必要があります>
古代、旧石器時代の狩猟採取民であった私たちの祖先は、約250万年前から1万年前まで生き、農業の発見でその時代に幕を閉じました。
この過去1万年という年月は人類進化の時間的尺度からすればほんの一瞬ですが、私たち人間のライフスタイルは、数え切れないほど様々に変化してきました。野生の野菜、果物、ナッツ、魚、そして肉類を食べて暮らしていた旧石器時代の祖先は、季節的な食糧事情の変化による度重なる飢えと空腹で、肉体的にも厳しい過酷な生活を送っていました。
この1万年の間に、町や都市の発展や帝国の興敗を可能にした過剰な食料生産と穀物貯蔵の到来と共に、私たちの生活は文明化してきました。以降、生活はより快適になり、食事は主に穀物ベースへと変化しました。肉体的なダメージも少なくなり、飢えることも減ってきました。
最近の70年の間、工業化学物質や遺伝子組み換え成分の混入した精製加工食品の量が増え続け、食事はさらに変化していきました。身体を動スことの少ないライフスタイルが増え続けたことも相まって、肥満の急激な増加が世界規模で高まっています。
誰も旧石器時代の祖先のような生き残るために戦わなければならない試練の日々に戻りたいとは思いませんが、私たちの身体は、旧石器時代と同様に新鮮な食べ物と十分な運動から得られるシンプルで健康的な栄養を必要としているのです。
最も重要なのは、私たちは食べるべきではないものは何かを知り、大企業による化学物質を大量に含んだ最近の加工食品「フランケンフード」のプロモーション、宣伝やロビー活動に数十億が費やされていることを知る必要があります。そしてそれが次第に困難になってきていることも。さらに悪いことに、こうした食事に関する虚偽情報の多くは、日々の糧を大企業の「支援」に依存している政府、医師、栄養士や栄養学の専門家によって提供されています。
The Tropical Paleolithic Diet

テーマ : 健康、美容、ダイエット
ジャンル : ヘルス・ダイエット