パレオ(旧石器時代)ダイエット
「正しい方法で小刻みに絶え間なく進む方が,一気に進んで躓いて後戻りするより良い」という諺がある。現代の我々の健康は,生涯続く食事と生活習慣の反映である。
正直に自分の食習慣を振り返ると,(妻が止めるにもかかわらず)毎朝空腹時に2,3杯の濃いブラックコーヒーを飲んでいたことに気づいた。
コーヒーを断った初日は頭痛と頭がぼーっとした状態でむかついたが,日毎に楽になっていき,コーヒーの酸とカフェインによる胃炎は1週間後には完全に消失した。
現在私はコーヒーを再び飲み始めたが(食後1回のみとし,酸化防止のためスプーン1杯の純粋ココナッツ油を加えている),これが私にとって適量なのである。
健康問題が生じた場合は,問題点を探り出し,直ちに抑制的薬剤を服用するよりも,「私の食習慣の何がこの健康問題の原因となっているのでしょうか。」と尋ねる方が良い。
自分の食事が身体に苦痛を与えている度合いを評価するもう一つの単純な質問は,「私の食事の中で,古代狩猟民族の祖先から継承した遺伝子によって食べている割合はどれくらいなのか」と自問することである。
多くの場合,その真の答えは厳しいものである。
我々の祖先は,食物連鎖に進出した高精製炭水化物,穀物,加工植物油や夥しい数の遺伝子組み換え原料,農薬,食品添加物や工業化学物質などは手に入らなかった。
摂取したそれらの全食物は,スーパーの果物,野菜,魚,放し飼い家畜の肉,木の実などの有機新鮮食物コーナーで見受けられる。
冷蔵庫や食品棚に入っている食物と比較してどうでしょうか?
有り難いことに,マス中毒から,オーガニック食品や自然食品の動きにみられるような体に優しい食物やその素早い定着が世界中で主流になりつつあり,関心が集まっている。
私が気に入っているのはパレオとプライマル(Paleo / Primal )とその取り組みで,彼らは科学,常識,馬鹿正直さを我々人間の健康状態に適用させている。
